女性の社会進出の現状
まだ、女性が表だって仕事ができなかった時代、家計を助けるため多くの人が手に職をつけて働いていました。和裁や洋裁を中心に伝統工芸の世界でその繊細な作業は欠かせない重要な役割を果たしていました。表舞台だけを男性に任せていたというのが実際の姿だったのかもしれません。昭和になり、看護婦という職業が生まれました。クリミア戦争でその名を世界中に知らしめたナイチンゲールの存在が赤十字の精神を日本に普及させことが要因のひとつといわれています。赤十字の看護婦養成学校から続々と優秀な看護婦が生まれました。これも残念なことですが、その多くが戦場に駆り出されました。しかし、少なくとも日本の歴史上で女性の社会進出の大きな一歩を印したことは間違いないといえるでしょう。今は、男女雇用機会均等法が施行され、法的には男女の性差別は許されない時代になりました。特殊な職業を除き、男女ともに同じ職業を選択する自由は認められる時代にいます。しかし、男に比べ、女の場合は出産と育児という面でハンディキャップを背負っているという指摘もあります。本来、男女同じように、育児休暇が認められているはずですが、現実には女性側に負担が集中しているといわざるを得ません。まだまだ不利といえるこの状況下で一つの武器になるのは、専門知識を身につけることではないでしょうか。世間でいうところの資格です。看護師や保育士といった需要の高い資格を取得すると男女関係なく仕事に従事しやすくなります。一度資格を取得すると、生涯働くことが出来るのがこれらの資格の強みでしょう。